被害にあった中国人学生のうち、17%の14人は大学院の修士課程と博士課程で学んでいる大学院生、60%の49人は大学の学部生、7%の5人は中学生で、残りの14人は大学の研究員などとなっている。
7月から10月というのは、中国大陸から7月に香港に来て住まいなどを決め、9月からの新学期が始まり、10月くらいまでは落ち着かない日々を過ごしている時期にあたる。だからこそ、心理的に極めて不安定な時期といえる。香港警察では、詐欺師たちは「このような彼らの心理を読んで、丁寧な言葉づかいで、親切に言葉をかけて、巧みに騙しているのだ」と指摘する。
「『親戚や家族が誘拐されて、身代金が必要』などの犯罪絡みのケースや、『手持ちの資金を投資すると、1年で倍になる』などと言われて、金をだまし取られるケースも多い」という。