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アルコール依存症のなりやすさ、女性と男性で異なる

アルコール依存は性別で違いがあるという

 誰もが陥ってしまう可能性があるアルコール依存症。しかし、アルコール依存症の専門医で、『さくらの木クリニック秋葉原』院長の倉持穣さんによると、男性よりも女性の方がアルコール依存症になりやすいという。

「40年以上前はお酒を飲む女性=あまりよいイメージではありませんでしたが、1980年代以降のグルメ、ワインブームによって、女性の飲酒も増えました。また、昨今は女子会やママ友会などで家飲みをする人も増え、女性の飲酒が明るい印象になりました」(倉持さん・以下同)

 しかし、女性は身体的な要因から、男性よりもアルコール依存症になるスピードが速いと倉持さんは警告する。

「女性は体内の水分量が少ないため、男性と同じ量でもアルコールの血中濃度が上がりやすいのです。また、女性は脂肪組織も多く、アルコールが溶けにくいので、血中濃度も上がりやすくなります。

 そのため同じ身長、体重でも女性の方がなりやすい。男性が20~30年かけて依存症になっていくのに対し、女性は5~6年程度で発症。20代でなる人もいます」

 また、女性は心的要因がきっかけで飲酒の習慣がついてしまい、依存症になる傾向にある。

「例えば、夫婦間の不仲や夫の浮気、子育ての問題、親の介護、パートナーの病気や死別でお酒に走ってしまう人も少なくありません。

 また、摂食障害との合併症も女性では多く見られます。お酒だけを飲んでいると太らないため、多量に飲酒することが、過食の代わりとなってしまうのです。食べ物への依存から、お酒にシフトしてしまうのも、女性に多く見られる傾向ですね」

※女性セブン2019年1月31日号

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