男は山東省出身の33歳で、現在は韓国の「圓光大学」博士課程に在学中の大学院生だった。男はネット上で、「覇座男(座席乗っ取り男)」として批判されたことから、「自己批判書」を発表し、王さんや鉄道関係者に自身の非礼をわびる羽目に追い込まれた。
この事件以降、ネット上では中国各地から「座席乗っ取り事件」が報告されることになり、ネット上をにぎわせている。
鉄道当局も同種の事件が絶えないため、業を煮やして、昨年12月1日から、「乗っ取り犯」に対して、「公共の自動車、電車、汽車、船舶、航空機あるいはその他公共交通機関上の秩序をかき乱す行為」を違法と定めた『治安管理処罰法』を適用することを決めて、摘発に乗り出している。
12月1日には、遼寧省瀋陽駅で他の人の指定席に座っていた中年女性が鉄道警察官に検挙され、200元(約3200円)の罰金の処罰を受けたのを手始めに、1カ月で452人が処罰を受けている。同法によると、鉄道当局の指示に従わない場合、「警告あるいは200元以下の罰金」だが、騒いだりして情状が比較的重い場合は、「5日以上10日以下の勾留とし、同時に500元以下の罰金を科すこともできる」という。