ビジネス

堀江貴文氏が「働かなくていい」と主張する2つの理由

堀江貴文氏が「もう働かなくていい」と主張する理由とは

 堀江貴文氏が最新刊『僕たちはもう働かなくていい』の中で「もう働かなくていい」と主張する理由は、2つある。ひとつは、すでに日本を含め、世界中に「富」が有り余っていること、もうひとつは、人間に代わって、AI (人工知能)やロボットが「財」を築く時代になるからだ。堀江氏が「AI時代の生き方」を説く短期集中連載の第3回では、「富」や「財」にまつわる考え方を改めるべきだという。

 * * *
 これからの時代、生き残れるのは、安定した仕事を与えられた人でも、お金持ちでもない。働かなくてもいい世界で、なおモチベーションを持ち、何かの行動を起こせる人が、生き残れるのだ。AIやロボットは、そうした人たちをふるい出すツールでもある。

 そうは言っても、財産が足りないのだから、嫌々でも働かないことにはどうにもなりません……と引き下がらない人もいるだろう。異論は承知のうえで、論を先に進めていく。まず「財は足りない」という意識を、解いていく必要がある。

 資本主義社会において長年、経済の指標となってきたのは国内総生産=GDPだ。この数値は、国家の運営に役立てようという思想で設計された指標だ。産業革命以降の資本主義国家の経済発展には、役立ったと思う。

 だが近年はGDPという「物差し」が役目を終えつつあることを、理解してほしい。GDPはざっくり説明すると、国民が働いた成果をすべてお金の価値に還元して、計算された指標だ。しかし情報技術やテクノロジーの進化により、「働く」ということの定義が、急速に曖昧になってきた。そんな時代に、どれほど信頼できる指標になりえるのだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト