冬といえば、いちごがおいしい季節。スーパーマーケットには、様々な種類のいちごが売られてているが、そもそもいちごは江戸末期、オランダから長崎に伝来した当時は主に観賞用だった。
そして、国産第1号のいちごは明治31年に宮内庁の御用地だった新宿御苑で交配された「福羽苺」。終戦後はアメリカから「ダナー種」が導入され、一世を風靡。その後、いちご界のスター「宝交早生」時代を経て、東の「女峰」、西の「とよのか」の2強時代が続いた。現在は、さらに進化した「とちおとめ」「さちのか」が東西を席巻している。
ビタミンCを多く含んでいるのがいちご。いちご1粒にレモン1個分のビタミンCが含まれている。農薬の使用が厳しく制限されているので、洗いすぎず、ヘタをつけたままでサッと水洗いするのがベスト。
おいしいいちごの選び方としては、ヘタが青々として、果肉は赤く鮮やかでツヤがあるものがいい。種が大きくそろっているのも、美味しさのポイントだ。さらに、形としては、“いちご形”ではなく“台形形”がおすすめだ。糖度が最も高いのは先端なので、ヘタの部分から先端に向かって食べると甘味を強く感じて、よりおいしくいちごを楽しむことができる。
※女性セブン2019年2月28日号