東京モーターショー「メルセデス」ブースの美女コンパニオン
一方、BMW「1シリーズ」の「118i」が1.5リッター直列3気筒ターボ&8速ATで、最高出力100kW(136馬力)・最大トルク220Nm。「ゴルフ」の「TSI Highline」が1.4リッター直列4気筒ターボ&7速DCTで、最高出力103kW(140馬力)・最大トルク250Nm。乗った時に感じるパワー感の違いは、ほとんどの人が感じないはずです。
ちなみに衝突被害軽減自動ブレーキやACC(アダプティブ・オート・クルーズ)などの先進運転支援システムも3モデルともに、しっかりと装備されています。とはいえ、細かい内容を見ると、最も新しいモデルである「Aクラス」の充実度が最も高くなっております。
また、先進のUI(ユーザー・インターフェイス)という点では、新世代の対話型インフォテイメントシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載した「Aクラス」の圧勝です。
「ハイ!メルセデス」との声掛けでシステムが起動するMBUXは、メルセデス・ベンツとしても新型「Aクラス」で初めて採用したもの。これからメルセデス・ベンツの上級にも採用が広がっていく最新装備を、エントリーとなる「Aクラス」から採用したのも特徴のひとつといえるでしょう。
つまり、「Aクラスはエントリーだけど、上級モデルよりも、最新の機能がある」というわけで、エントリーモデルでも胸を張って乗ることができます。なかなか憎い演出です。実際に、ドライバーの前に旧来のメーターフードがなく、大きなディスプレイが鎮座するインテリアには誰もが驚くはず。室内をチラリと見るだけで新型「Aクラス」がいかに先進的なクルマなのかが強烈に伝わってきます。
インフォテイメントシステムや先進運転支援システムといったポイントは、やはり新しいクルマこそ有利な部分。フルモデルチェンジが2011年の「1シリーズ」や2012年の「ゴルフ」には苦手な部分です。とはいえ、どちらも改良というブラッシュアップを欠かしておらず、単体で見れば、今どきの装備がしっかりと備わっています。逆に言うと新型「Aクラス」が飛びぬけて、先進のイメージが強いのです。
先進のイメージでは新型「Aクラス」には敵いませんが、「1シリーズ」と「ゴルフ」には、それぞれに他にない魅力的な個性が備わっています。