山下市郎容疑者(41)は「被害者2人のメッセージのやり取りに腹を立てた」と供述している
「山下容疑者が伊藤さんに電話をかけた後、『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と声を荒らげて……」(山下容疑者行きつけのバー従業員)──殺人の疑いで送検された無職・山下市郎容疑者(41)。NEWSポストセブン取材班が自宅周辺を取材すると、たびたび警察が絡む“暴力沙汰”を起こしていたことがわかった。そしてその”暴力性”は、夜の街でも垣間見えていたようだ。
容疑者の犯行動機について地方局報道部記者が話す。
「容疑者は、殺害したガールズバーの店長・竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)とは、もともと面識があった。捜査関係者によると、男はなんらかの方法で2人のスマートフォンのやり取りを確認し、その内容に腹を立てて犯行に及んだようです。事件直後には店の関係者に『小馬鹿にされたからやっちゃった』と話していたこともあり、私怨による殺人の可能性が高いでしょう」
司法解剖の結果、2人の死因は失血死だった。複数あった刺し傷のなかには、臓器まで届くほど深い傷もあり、容疑者の強い殺意がうかがえる。
「伊藤さんは事件の2日前に山下容疑者と出勤前に“同伴”で食事をしていて、その後、店側と連絡がつかなくなっていました。2人は事件を起こす数時間前から一緒に行動していたことを県警が確認しており、伊藤さんは脅されて店に同行した可能性もある」(同前)
2人はどんな関係性にあったのか。山下容疑者の行きつけだったバーの従業員が「2人は昨年から一緒に飲んでいました」と明かす。