──それはマツダスタジアムでの広島カープの応援風景を見ていてもよく分かります。
丸本:昨年のカープはリーグ3連覇、惜しくも日本一は逃しましたが、チームとファンの一体感は日本一です。
マツダも人と人の繋がりを重視しながら顧客と強い絆で結ばれるブランドになるように頑張りたい。
広島、そして日本の代表として、今後も日本の美を意識したデザインであり、クラフトマンシップを求めていく。ボルボがモノづくりで北欧・スウェーデンを代表しているように、規模は小さくてもクラフトマンシップで「日本にはマツダがある」となるのが理想ですね。
●まるもと・あきら/1957年、広島県生まれ。慶應義塾大学工学部(現在の理工学部)卒業後、1980年、東洋工業(現在のマツダ)入社。1999年に取締役となり、常務執行役員、専務執行役員、副社長執行役員などを歴任。2018年6月より代表取締役社長兼CEO。
聞き手■福田俊之(経済ジャーナリスト):1952年、東京生まれ。経済誌編集長を経て、1999年からフリーとして自動車業界を中心に取材。著書に『最強トヨタの自己変革』など。
※週刊ポスト2019年3月1日号