スポーツ

競馬の降級制度廃止で導入された「リステッド格付け」の意味

「リステッド格付け」とはいったい何なのか

 降級制度が廃止され、秋競馬での未勝利戦の編成取りやめ、さらに3走連続で9着以下だった場合の2か月間出走停止など、3歳馬をとりまく環境も厳しくなってきた。『週刊ポスト』での角居勝彦調教師による連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、お届けする。

 * * *
 おかげさまで角居厩舎の3歳馬では、シーザリオの子サートゥルナーリアが2歳GIホープフルSを含む3戦3勝で、クラシック戦線の主役にあげられています。現在16頭がデビューし、うち10頭が勝ち上がりました(2月11日終了時点)。その他の未出走馬、未勝利馬についても、早い時期に目処を立ててやりたいと思います。未勝利戦がなくなるのが昨年より1か月も早くなったことで、プレッシャーを感じています。

 もちろん、今年からの制度の変更は、3歳馬にとって悪いことばかりではありません。

 身も蓋もない言い方になりますが、強ければいい。強い馬ならば忙しさから解き放たれてじっくりと力をつけられる。1つ勝ちさえすれば、6月になって古馬と走るようになったとき、降級してくる馬がいないので、かなり勝ちやすくなるはずです。4歳の降級馬は昨年6月だけで、60勝近く稼いでいましたが、2着が3歳馬だったケースが3割ほどもあったそうです。“格上”の4歳馬がいなくなることで、特に500万円以下(=1勝クラス)では、3歳馬の勝ち星が増えると見ています。

 また、昨年は古馬と走る平地の重賞競走で、3歳馬が10勝もしています。手厳しい情況の中でも、強い3歳馬は必ず抜けてくる。この傾向がさらに広がるのではないでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン