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2019.02.25 16:00  女性セブン

BL源流は60~70年代、原稿料が安い「24年組」が切り拓いた

「新米ADが入社早々、熱湯風呂に入らされたり、忙しくて3日間風呂に入れないなど、働く現場のディテールが丁寧に描かれています。そんな苦労のなか、先輩を尊敬するADの気持ちが、徐々に恋心にスライドするところが読みどころです」(溝口さん)

 最近のBL作品はセクシャルマイノリティーの人たちも愛読する。そこで人気を博するのがの中村明日美子さんの『同級生』シリーズ(茜新社)だ。

 男子校を舞台に、金髪のバンド青年・草壁と、メガネの優等生・佐条が徐々に惹かれ合う姿を描いた作品は、中高生からの支持も厚い。「自分はゲイかもしれないと思っている中高生が感情移入できる作品です。ゲイの友人に『同性愛に偏見のないBLを教えて』と聞いたら、この作品を勧められたという女子学生もいました」(溝口さん)

 担当編集者が話す。

「サブカル作品の印象が強かった中村さんが、本格的にピュアなラブストーリーを描いた作品です。執筆時は、大瀧詠一さんの曲『君は天然色』をイメージされたそうです」

『恋と軍艦』(講談社)で同性愛を描いた漫画家の西炯子さんは、読者から送られたメッセージに驚いたと語る。

「読者層は、小中学生の女の子。『登場人物のふたりを幸せにしてあげてください』との要望が多くありました。性別に関係なく、好き合っているふたりには幸せになってほしいというのが、女の子の感情なんですね。人が愛し合うことの価値は、子供にも伝わるのだとわかりました」

 読者の反応の一方、書き手にとってBLは自由度の高い分野だと西さんが続ける。

「男性と男性でなければ発生しない雰囲気や関係性があるので、書き手としては魅力的なジャンルです。それに“男性同士なら、こういう恋愛ができればいいな”という理想形が描けることもうれしい。まだ先になりそうですが、いつか、幸せなバディーものを描きたいと思っています」

※女性セブン2019年3月7日号

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