熊本でのレース後、くまモンとパチリ

 ただ、MGC出場はあくまで「ドーハがダメだったら」。川内の最大の目標は、「競技だけに集中し、2021年の米国ユージーンでの世界陸上でメダルを獲得すること」で、そのためにドーハで4度目の世界陸上を経験したいという。この3月で32歳になる川内は、ユージーンが年齢的にも環境的にもメダルを狙える最後の大舞台だと考えているのだ。

 東京五輪をかけたMGCは9月15日、ドーハ世界陸上の男子マラソンは10月5日と、レース間は約3週間。一般的なランナーにとってフルマラソンの調整は約3カ月から半年を要するだけに両レースを走ることは現実的ではない。だが、これまで埼玉県庁の職員(勤務先は久喜高校の定時制)としてフルタイムで勤務しながら、毎週のように市民マラソンに参加してきた川内にとっては、両方走るというプランもあり得なくはない。実際、びわ湖の2週間前には静岡マラソン(フル、2月24日)を走り、1週間前にも玉名ハーフマラソン(3月3日)に出るというのだから、熊日30キロを含めれば4週連続でレースに出ることになる。

「たしかに、できないことはない。ただ、両方出るって言ったらふざけるなって言われそうですから(笑)。スポンサーも決まって、プロへの準備は概ね進んでいます。いまは、とにかく楽しみなだけ。まずは余計なことを考えずに、びわ湖に集中します!」

 MGCに出場したくても出場権を得られないランナーが多いなか、出場権を持つ川内は最終的にどんな判断を下すのか。公務員ランナーとしての最後のフルマラソンは、結果次第では思わぬ物議を醸すかもしれない。

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