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大学入試の2020年問題 親がやるべき「共通テスト」対策は

来年度からセンター試験は大きく変わる(時事通信フォト)

 大学入試のシーズンがほぼ終わりを迎え、受験生は一息ついている頃かもしれない。今年度の大学入試センター試験は58万2669人が受験した。少子化とはいえ、大学進学の志願率が上がっているため、受験者数は増加傾向だ。

 2020年度(2021年1月実施)からこれまで国公立大学の一次試験として知られていた大学入試センター試験は「大学入試共通テスト」(以下、「共通テスト」)と名称を変え、大きく様変わりする。つまり現在の高校1年生(新2年生)からは大学入試で新テストに取り組むことになる。

 共通テストは、従来のセンター試験とどう違うのか。文部科学省は共通テストで求めるものとして、これまでの知識・技能のみならず、「思考力・判断力・表現力」を問う内容へと出題傾向が変わると予告している。

 その背景について、プログラミング学習塾「ステモン!」を主宰し、昨年12月に『AI時代に輝く子ども』(CCCメディアハウス)を上梓した中村一彰氏はこう分析する。

「大学入試で求められる能力と、社会に出てから求められる能力の乖離が大きくなり、このままではさらに進展するAI社会、グローバル社会に適応する人材が育たないという認識が文科省に広がったことが大きな理由でしょう」

 共通テストでは、全教科でこれまでのマークシート方式から記述式問題へと徐々に比重を移していくと考えられている。英語では、これまでのリーディング、リスニングに加えて、ライティング、スピーキングの4要素を民間の資格試験(英検やTOEICなど)を活用して測られるようになる。

 練習問題をこなして解法を頭に詰め込むことがこれまでのセンター試験の“攻略法”だったが、記述式問題に解答するためには他者の考え方を参照しつつ自分の考えをまとめたり、相手が理解できるように表現したりする力がよりいっそう必要になる。

 では、新テストに臨む高校1年生以下の世代は、具体的にどんな勉強をすればいいのだろうか。

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