国際情報

中国で「月欠族」登場、ネット通販急拡大で月給上回る消費も

宗教への取り締まりが厳しくなっている

一部で買い物依存が凄まじい

 中国では都市部の若者よりも、地方都市の若者の消費行動がネット通販などにより際立って活発であることが分かった。中国青少年研究センターが明らかにしたところでは、地方都市の若者の70%以上が月給のすべてをその月に使い尽くすという「月光族」で、そのうちの30%以上が月給よりも支出の方が上回る「月欠族」だそうだ。全体の30%以上が「自分はクレジット消費をたくさんしており、返済の圧力が高い」と考えているという。

 中国語の「月光族」のうち、「光」は文字通りの「光」のほか、「し尽くす」という意味もあり、「月光」は「月給を遣い尽くす」という意味になる。「月欠」は「支出で月給がマイナスになる」という意味になる。中国紙「中国青年報」が報じた。

 中国ではネット通販の取引額が10年前は世界全体のネット通販総額の1%に過ぎなかったが、2016年には40%を占めるほどになり、総額も7900億ドル(約89兆円)と80倍以上に急増しているという。

 その理由の一つとして、中国ではアリババなどのIT企業がインターネットと銀行口座を結合した独自の支払いシステムを構築したことが挙げられる。そのため、ネットショッピングの急速な発達に伴って、地方でも都市部以上に、ブランド品や新しい商品を購入しやすくなっている。

 とくに、地方の場合は都市部に比べて月給は少ないものの、食品や生活必需品、あるいは部屋代などが安く、さらに両親と同居している場合は、月給のほとんどを自分自身のために支出できる利点があるという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
歴史的快投を続けるカブスの今永昇太(写真/共同通信社)
【MLBで三振の山】カブス今永昇太、快進撃の秘密 内川聖一氏は「ストレートの回転数が多く、空振りを誘う」と分析
週刊ポスト
期待される2人の先行きが視界不良(左から大の里、二所ノ関親方)
【角界ホープ2力士に暗雲】尊富士は横綱・照ノ富士と宮城野親方の板挟み、大の里は師匠・二所ノ関親方の管理能力に不安要素
週刊ポスト
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
社会人になられて初めて御料牧場でご静養された愛子さま(写真/JMPA)
愛子さま、社会人になられて初めて御料牧場でご静養 “新天地”でのお疲れを癒されて
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン