中国では2017年から大規模な銃器や火器、爆発物などの取り締まりを強化しており、2019年4月末現在で摘発件数が3万5000件、15万丁の銃器を押収、1000人を逮捕していたことが分かった。
中国では今年6月4日が天安門事件30周年、10月1日が建国70周年の記念日を迎えることから、中国指導部は例年よりも治安維持に神経質になっているようだ。強化運動は今年末まで続く予定だ。中国紙「新京報」などが伝えた。
中国では2017年5月から銃器取り締まり強化運動を開始。今年の4月末で満2年となるのを機に、中国公安(警察)省はこれまでの取り締まりの成果を発表した。それによると、全国の警察本部が没収、あるいは所持者が自主的に警察に引き渡した銃は15万丁以上で、それ以外にも、違法所持の爆薬や雷管なども大量に押収。
特筆すべきは、エアガンの弾丸8万2000発や違法なエアガンの部品などの1万件以上押収されたことだ。これらが押収された地域は中国全土の20省・自治区・直轄市にも及んでおり、中国公安省が本格的にエアガンの摘発に取り組んでいることを示している。
これについて、公安省幹部は中国新聞社など中国メディアなどに対して、「エアガンならば、通常の銃器と違って、玩具ということで、戸外で持っていても怪しまれない。その割には、かなり殺傷力も強いエアガンもあるので、使用されると危険だ」と指摘している。