「錠数(種類)」を減らせる薬

「最も多いのが『降圧剤を複数種類飲んでいる』というパターンです。降圧剤の主なタイプとして『カルシウム拮抗薬』『利尿剤』などが挙げられますが、ほとんどの場合、最初は1種類から治療を始めます。しかし、飲んでいくうちに効きが悪くなってくることが一定の割合で発生してしまう。

 そうなると医師は、別のタイプの降圧剤を追加します。よくみられるのは、カルシウム拮抗薬を服用している患者に、『ARB』など、違う薬理作用(効くメカニズム)を持つ薬を追加する、というやり方です」(長澤氏)

 放っておくと薬の種類はどんどん増えてしまう。そこで、2つの薬を1つにまとめた「配合剤」に切り替えるという選択肢が出てくる。いま飲んでいる薬のなかに、表にある組み合わせが含まれていれば、種類を減らせる可能性がある。

「降圧剤と同様に、脂質異常症(高脂血症)や糖尿病でも、治療期間が長くなるにつれて薬の種類が多くなる傾向があります。これらを治療する薬にも、配合剤は存在します」(同前)

 1錠で2つの病気に対応するものもある。

「高血圧と高脂血症は併発しやすい病気です。そういった患者に対応するため、降圧剤と高脂血症治療薬を合わせた配合剤もあります」(同前)

 薬が持つ副作用を抑えるために、別の薬が組み合わされて配合剤となっているパターンもある。

「血液をサラサラにする効果があり血栓予防に用いられる『バイアスピリン』には、胃を荒らしてしまう副作用がある。そのため胃腸薬とともに処方されることが多いのですが、2錠飲む手間を省くために2014年にそれらを組み合わせた『タケルダ』という配合剤が登場しました」(同前)

関連キーワード

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
三浦瑠麗(本人のインスタグラムより)
《清志被告と離婚》三浦瑠麗氏、夫が抱いていた「複雑な感情」なぜこのタイミングでの“夫婦卒業”なのか 
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン