1992年のグランプリ・藤原紀香(時事通信フォト)
しかし、白熱するミスコンブームに冷水を浴びせたのが、女性運動の高まりだった。容姿の優劣だけで女性を品評するのは人権侵害だと、各地でバッシングが相次ぎ、撤退を余儀なくされたミスコンも少なくない。
「今日求められているのは、見た目の美しさだけではありません。立ち居振る舞いや、しなやかな感性、深い教養なども備えた女性こそが、誰からも愛される真の美人といえます。『ミス日本』では、かねてから、そこを重要な審査ポイントのひとつとしています」(ミス日本コンテスト事務局長・和田健太郎氏)
時代とともに審査基準が変わろうとも、厳しい選考を勝ち抜いたミスたちはスターへの切符を手にしつづけるのだ。
取材・文■小野雅彦
※週刊ポスト2019年7月5日号