ビジネス

五輪期間中のホテル料金6倍も これから賢く予約する方法

 

オリンピックムードが高まる東京都内だが…(時事通信フォト)

オリンピックムードが高まる東京都内だが…(時事通信フォト)

 東京五輪の開幕までいよいよ1年を切り、観戦チケットの追加販売の申し込みなども行われているが、せっかく遠方から五輪観戦に来ても宿泊するホテルがないという悲劇は十分に考えられる。早くも東京都内の主要ホテルは五輪期間中の予約が押さえられ、料金が異常に高騰しているとの情報も出ている。では、これからホテル予約をするにはどうしたらいいのか。ホテル評論家の瀧澤信秋氏がアドバイスする。

 * * *
 東京五輪の大会組織委員会が大量に会期中のホテルを仮押さえしていた問題が、テレビをはじめ多くのメディアで報じられたことは記憶に新しい。じつは、五輪会期中にホテル予約ができないという問題は、このような東京での報道よりも早い時期に関西で話題になっていた。

 筆者のところにも在京キー局より、いち早く関西ローカル局からの取材オファーが相次いだ。五輪ホテル不足問題が、開催地である東京よりも関西で早く話題になったのは遠隔地だけに理解できるが、当初から取材を進めていく中で組織的な事前確保の実態が明らかになった。大企業や団体といった“大口顧客”である。

 ちなみに大会組織委員会の仮押さえ規模は、国際オリンピック委員会、競技団体等の関係者向けに、東京ベイゾーン・ヘリテッジゾーンを中心に約4万6000室。オリンピック招致では客室数保証も開催地の条件とされるため、客室の確保は最優先事項なのだろう。

 しかし、このような状況では、一般の人たちが観戦チケットを購入できたとしてもホテル予約が一層困難になることは目に見えている。とはいえ代金は支払い済み。「チケット販売時にホテル予約が困難になる可能性を知らせてくれれば購入しなかったのに……」という声もあがっている。確かにそういった注意喚起は必要だったかもしれない。

 仮押さえされているホテルは、追って手放される可能性もあるというが、その時期など明確ではない。いずれにせよ、会場周辺の高級ホテル・ビジネスホテルの競争率は相当高く、料金の高騰が予測されている。現に予約可能なホテルでは大幅な上昇が確認されており、通常1万円程度のビジネスホテルが6万円以上と6倍に跳ね上がっているという情報もある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン