せっかくの新競技場もガラガラに?
◆「無観客試合」強行で表彰式が見られない!
交通機関のマヒが五輪期間中に起こっても、会場に支障がなければ競技を決行する可能性は高い。
「観客の多くが五輪会場まで辿りつけない場合、数万人収容のスタジアムがガラガラという“無観客試合”が発生するかもしれない。そうなれば観客の声援や拍手がまったくない、前代未聞の状況で競技や表彰式が行なわれることになる」(スポーツ紙五輪担当チーフ)
◆観客数十万人が帰宅難民に
五輪期間中は、1日あたり約92万人、期間中に計1010万人以上の観客が国内外から訪れると予測されている。
それゆえ台風で大量の「帰宅難民」が発生する可能性がある。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が指摘する。
「飛行機や新幹線を使って観戦に来た遠方からの観客は、運行が再開されるまで東京で待機するしかない。関東近郊に住んでいる人も、台風の中を歩いて帰るわけにはいきません。そうなると、1日数十万人単位の観客が“帰宅難民”になる可能性がある。寝泊まりするために会場を開放するなど、非常事態への対応が求められるかもしれない」
※週刊ポスト2019年8月30日号