社台グループ以外の生産馬では前述のニシノデイジー。ザダルもキャロットファーム所属だが生産は新冠橋本牧場だ。

 ここではもう1頭メイショウテンゲンを挙げておきたい。浦河の三嶋牧場は、昨年追分ファームやビッグレッドファームを上回るリーディング7位に躍進。今年も毎日王冠で古馬を一蹴したダノンキングリー、阪神牝馬SとクイーンSを勝ったミッキーチャーム、さらに果敢に米ケンタッキーダービーとベルモントSに挑戦したマスターフェンサーなどを送り出している。

 メイショウテンゲンは日経新春杯と京都大賞典を勝ち、エリザベス女王杯や京都記念で2着になったスタミナ系牝馬メイショウベルーガの子。近3走は二桁着順で不振だが、3月には重馬場の弥生賞で強い勝ち方をした。陣営も「時計のかかる馬場」を望んでいるようだ。

 平成30回のうち、1番人気は11勝2着4回3着4回と複勝率は6割3分。2番人気、3番人気はともに4割3分。1~3番人気のうち2頭が3着以内にはいったのが半数の15回。5番人気までの3頭で収まったのは10回だが、10月に行われるようになった2000年以降の19回では4回しかない。1~3番人気が複勝圏に一度も入らなかったのは2回。逆に6番人気以下が2頭複勝圏に入ったのはこの3年間を含んで8回ある。1~3番人気はたしかに堅実だが、それ以下4~7番人気の複勝率はあまり差がない。

 そんなことで今回は人気馬と伏兵馬を組み合わせて買ってみたい。ヴェロックス、ザダル、ニシノデイジー、ヒシゲッコウ、メイショウテンゲンの5頭ボックスワイドと三連単でどうだろう。オッズを見たらヴェロックスから4頭への馬連もそこそこついている。あと、当日パドックを見てヒシゲッコウかニシノデイジーの単勝。

 ヴェロックスの圧勝でつまらない馬券になるかもしれないが、サートゥルナーリアが強かったとはいえ、神戸新聞杯でコンマ5秒も離されたのが気になっている。もちろん、日曜日の馬場も気になっている。

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

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