国内

YouTuberとタワマン住民へのネットの揶揄はなぜ発生するのか

”警告”を受けたヒカキン

 10月中旬、YouTuberのヒカキン(HIKAKIN・30才)が、自身の住むマンションから「SNS・YouTube投稿禁止」が警告されたことが話題となった。その理由は、このマンションには資産家の住民も多いことからマンションの特定に繋がることへの不安もあったからだという。

 今回、ヒカキンに対しては、ネット上では「特定されないよう配慮をしている」や「自宅の中は自由では」、という擁護意見も見られた。だが、「例え家賃を払っていたとしても、自分の部屋で撮影していたとしても他の住人が迷惑だと感じる事は控えるべきです」や「部屋に住む権利はあっても他の住人のプライベートを侵害する権利はないからな 当然」「バカ高いマンションでこんなことやられたらイヤだもんな」などの声も出た。

 こうしたプライバシー権に言及する声が多かったが、今回改めて浮き彫りになったのが、YouTuberへの風当たりの強さだ。小学生の「なりたい職業」の上位に入るようになったYouTuberに対しては「好きなことをして大金を儲けている」的なイメージがあることや、かつて逮捕された「爪楊枝少年(注目を集めるため、スーパーのスナック菓子の蓋に爪楊枝で穴を空ける様子を配信、後に自分の購入物をスーパーの棚に置いて行為に及んだと明かす)」のように「やり過ぎ」な面からネットでは批判されがちだ。

 ヒカキンをはじめとしたYouTuberが豪快なカネの使い方をしたりCMに出演するようになるとますます叩かれるように。さらには、学校へ行かずにYouTubeに動画を投稿する少年「ゆたぽん」の自由な生き方に対しても「義務教育ぐらい受けろ」や「親が子供を利用している」などの批判も出ている。

 だからこそ、今回は「YouTuber」であるうえに「稼いでいる」ヒカキンに対する批判がツイッターやヤフーニュースのコメント欄、5ちゃんねるに多数書き込まれたのだろう。台風19号の影響でトイレが使えなくなった武蔵小杉のタワーマンション及び住人に対しては、5ちゃんねるで揶揄と罵倒が多数書き込まれた。これも高額所得者に対するやっかみから生まれたものだろう。

自宅マンションに掲示された張り紙

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン