スマホから確認したい場合はブラウザを立ち上げ、Instagramにログインすることで、元のように「◯◯(アカウント名)他◯人が『いいね!』しました」と表示されるようになっている。どうしても確認したい場合はそちらも併用するといいだろう。
◆意外と好評な「いいね」数非表示
Instagramで「#いいね非表示」で検索すると、「#いいね非表示最悪」「#いいね非表示反対」「#いいね非表示元に戻してほしい」などのハッシュタグが見つかる。「いいね」非表示の評判は良くないのだろうか。
ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」(2019年8月)によると、Instagram「いいね」数非表示について聞いたところ、「知っていて、『いいね』数が非表示になった人」は19.7%。「知らないが、『いいね』数が非表示になった人」は7.8%いた。合計で27.5%が「いいね」数が非表示になったことを認識していた。
「いいね」数非表示後の変化についても聞いたところ、「特に変化はない」が54.1%と約半数が変わらない一方で、「いいねがしやすくなった」(27.5%)、「コメントがしやすくなった」(24.8%)、「投稿がしやすくなった」(22.9%)、「投稿の内容をより楽しめるようになった」(23.9%)となった。実は、非表示の評判はなかなか好評なのだ。
さらに「いいね」数非表示化についてどう評価するか聞いたところ、「このまま非表示にしておいてほしい」(36.7%)が「表示されるように戻してほしい」(18.3%)を上回るなど、全体に非表示化は歓迎されていることがわかる。
◆賛否が割れる「いいね」数非表示
筆者も非表示対象となっているが、どんな投稿が「いいね」が多いかまったくわからないのは、Instagramに関する記事を執筆する際に少々不便に感じる。Instagramでインフルエンサービジネスをしている知人も、自分の「いいね」数が活用できないので困っているようだ。
他にも、「自分は『がんばれ』とか『とても好き』ということを伝えたくて『いいね』をしていたから、単純に寂しい」という声もある。一方、「インスタ映えのために行動せずに良くなり、気楽になった」「純粋に気に入った写真に『いいね』ができるようになった」という歓迎する声も聞く。
Facebookでも今後、「いいね」数を非表示にするテストを検討中だという。テストがいつまで続くのか、正式採用されるかはわからない。しかし、自分の感覚主体で利用するのが元々の使い方であり、原点に帰った使い方をすべきときなのかもしれない。