イライラが止まらず、自分勝手に振る舞ってしまいがちな人は、それを改めるよう心がけたほうがよいと考えられる。
「一つの方法として、カッとなった時、『6秒待つ』ことも覚えておくと良い。この6秒という時間は、前頭葉が怒りを抑制するのに必要な時間とされていて、これを過ぎると、怒りがある程度収まると言われている。できるだけリラックスできる環境に身を置くことも重要です」(原田医師)
加齢による脳の機能低下によって、集中力が持続しにくくなり、その結果、何をやっても苛立ちを感じて「つまらん」と連発してしまう人もいる。
「歳を取るにつれ、あまり興味がないものについては、どんどん集中して考えられなくなる。たとえば旅行が好きなら小まめに計画を立てるなど、脳が集中を維持しやすい、興味が向く対象について話したり考えたりする時間を増やすように心がけましょう。“面白そう”とか“もう一度やってみよう”が口癖になるように生活していくのです」(同前)
※週刊ポスト2019年11月22日号