大川繁子さん(写真中央)からの温かい言葉で、悩める母親たちもみんな笑顔に。座談会に参加した母親たち(撮影/楠木聖子)
「うちは、長男と次男が優等生だったから、三男とつい比較してね。せっかく三男が自分で決めた進路にも口出しして、けんかが絶えなかったわ。その経験を踏まえて言うと、もし口を出すなら、“私はこう思うけどあなたはどう思う?”と、本人に考えさせるのがいいと思う。親の意見を押しつけたらダメ。最後の決定はその子自身にさせないと、後悔させてしまうから」
そう話しつつ、「えらそうに話しちゃったけど…」と笑う大川さん。「今のお母さんたちは大変」と、労ってくれた。
「情報が溢れているから、振り回されているように思うわ。世間でいわれる子育ての常識なんて、“そういう説もあるんだ”くらいに受け止めればいいの」
子育てのタブーは1つだけ。本来カスミ草を咲かせる子に、「こんなはずじゃない、この子はバラのはず。バラとして育てなければ」などと、「~しなければいけない」と決めつけて子供を否定すること。子供は放っておいた方が、自分の花を自由に咲かせるもの。親はそれを見守ることにこそ役割がある。
※女性セブン2019年12月5・12日号