頭痛持ちの女性は多い。だが、同じ「頭が痛い」でも、頭の中ではまったく別の症状が引き起こされている可能性がある。
新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんは、「頭痛には大きく分けて2つのタイプがあるが、それを見分けるのは非常に難しい」と話す。
「最も多く見られる頭痛が『緊張型頭痛』。同じ姿勢を続けたあとや、肩こりなどから始まることが多い。この頭痛は、血管が収縮することによって痛むタイプです。他方、『片頭痛』は、血管が拡張して頭痛が起きるタイプ。
市販の頭痛薬として用いられる『解熱鎮痛薬』は、緊張型頭痛に有効ですが、片頭痛の重い症状には効きません。片頭痛には血管を収縮させる薬が必要ですが、市販はされていないので病院で処方してもらうのがいいでしょう」(岡田さん)
状態に合った薬をのまないと、症状は長引くだけだ。
片頭痛に関しては、呼び方は「片」頭痛だが、両側が痛むことも珍しくないという。やはり素人の自己判断は禁物である。
◆かぜ薬 「治療」ではなくあくまでも「緩和」