国内

元文科官僚も驚き 安倍政権下の役人は超人ばかりなのか?

安倍政権で役人が優秀に?(共同通信社)

 在任期間で憲政史上最長となった安倍晋三首相。なぜここまで長く総理を続けられているのか。確かに長期政権はすごいことなので、元文科官僚の寺脇研氏に安倍首相を褒めてもらった。

 * * *
 今回の桜を見る会の招待者などの名簿は、保存期間が1年未満だから廃棄したという説明になっています。

 本来、役所の資料の保存については永久保存のものがあり、ごく一部はすぐに廃棄するというものもある。が、一番多いのは1年程度保存するというもの。役所は1年単位で働いている組織なので、桜を見る会などの行事の準備をする場合、前年に誰が来たかを確認して、今年の人選も決めるわけです。そのためには前年のデータは必要です。だから翌年の開催までは名簿は必要になる。

 その資料を廃棄したのであれば、次の桜を見る会の準備は相当混乱するはずです。役人の人事は1年で担当が変わることも多いから、資料がなければ引き継ぎができない。

 私が役所にいた当時は、資料がなければ仕事も滞るので、資料に埋もれながら仕事をしていました。今の内閣府はお片付けがきっちりしているようで、資料は出るたびに廃棄しているようです。官邸に具合の悪いモノは、どんどん廃棄するという文化になっているんでしょうね。整理整頓された場所で仕事をすると、仕事もはかどるでしょう。

 でも、資料がないと仕事なんてできない。少なくとも私はできないが、安倍政権になってから内閣府にはすべてのデータが頭に入っているような超人的な役人ばかりになったということでしょう。天才的というより、超能力者がいるんだと思う。凄い政権です。

※週刊ポスト2019年12月20・27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

主演映画『碁盤斬り』で時代劇に挑戦
【主演映画『碁盤斬り』で武士役】草なぎ剛、“笠”が似合うと自画自賛「江戸時代に生まれていたら、もっと人気が出たんじゃないかな」
女性セブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
電撃閉校した愛知
《100万円払って返金は5万円》「新年度を待ったのでは」愛知中央美容専門学校の関係者を直撃、苦学生の味方のはずが……電撃閉校の背景
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン