「栄養の偏りや不足が肌荒れやニキビとして出現します。ですから、受診されたかたには体全体に不調がある証拠だということを説明し、採血の結果を見てその人に合ったサプリメントをすすめています。私の場合、ヘム鉄とビタミンBをのんでいます」(川崎さん)
こう聞くと、すぐに購入してのみたくなるが、サプリメントなら何でもOKというわけではない。都内の総合病院に勤務する内科医がこう明かす。
「“お得”だと思って安いサプリメントに飛びつきがちですが、安いものにはそれなりに理由があるんです。なかには含まれている栄養素が少なくて添加物の方が多いようなものや、衛生状態が保たれていない海外で製造されているものもある。だから私は100円で買えるような極端に安いものや、通販だけで売っているようなものは避けるようにしています」
また、サプリメントをのむことで、かえって体調を崩してしまうこともあり、注意が必要とも。ちくさ病院の内科医・近藤千種さんはこう警鐘を鳴らす。
「宣伝文句として“天然”と謳っている商品が多くありますが、それが必ずしも“安全”を意味しているわけではありません。むしろ天然成分だからこそ、まだ解明されていない副作用があるともいえます。
また、サプリメントの中には、ほかのサプリメントや処方薬と相互作用を生じるものもある。含有する成分が薬の効果を打ち消してしまったり、効きすぎて体調不良を起こしてしまったりするのです。不安な時はかかりつけ医に相談してください」
医師たちの実践例やアドバイスを参考に、この冬を元気に乗り越えよう。
※女性セブン2020年1月30日号