ライフ

「スピリチュアル」で女性を誘う 変化した富裕層男性たち

港区ではちょっとスピった口説き文句が…

 ハイスペック男性との出会いを楽しむ「港区女子」。彼ら彼女らの飲み会では、女性へのアプローチと言えば経済力に裏打ちされたスタイルが多かったが、最近は少し変化が出てきているようだ。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。

 * * *
 若い実業家や外資系金融マンといったハイスペック男性から港区女子への口説き文句として典型的なのは、こういうものだった。

「犬好きなんだ? うちヒルズなんだけど、チワワ飼ってて。遊びにこない?」
「ハワイのホテルとってるけど一緒に行く人決めてなくて。飛行機代出すから行かない?」
「先週、メルセデスが納車されたんだ。ドライブ行こうよ」

 近頃、そうした経済力を前面に出した口説き文句が当たり前になってきて女性がなびかなくなってきたからか、最近は少しずつ女性へのアプローチが変化しているように感じる。

 最近話題のスタートアップ企業の創業メンバーで、資産が何十億とも言われているバツ1のタカユキ(仮名、以下同)は自称「見える」らしい。年末に行われた飲み会。お酒が進んで夜も深くなってくると、周囲の港区おじさんも「彼、凄いから。見えるらしいから」とおだてる。タカユキはこう話し始めた。

「本業はIT系で全然違うことやってるけど、スピリチュアルもけっこう好きで。これからの時代、会社経営にも必要だし」「君たちは特別に見てあげるよ」

 そういう話がけっこう好きな女子も多く、「いつ結婚するか」「うまくいく男性のタイプは」「いま気になっている人とどうなるか」などと聞きたがる。

 その場にいたアミも、タカユキにその手法で口説かれた一人だ。アミはもともとスピリチュアル系に興味があり、話は盛り上がった。

「うんうん、アミちゃんてお母さんと仲良くないよね?」
「親が小さい頃離婚してて。父方に引き取られたから、たまに会うけど、凄い仲いいわけではないですよ」
「やっぱり、アミちゃんのうしろにいるご先祖様が俺に色々教えてくれるから。アミちゃんは人見知りだけど、うちに秘めている優しさ、純粋さは人一倍だね。あと、凄く甘えたいっていう気持ちが強いよね」

 少し雲行きが怪しくなってきたのはこのあとだ。

「あー、先祖が代々離婚してるね」
「いや、祖父母はどっちも離婚してないですよ」
「けど、もっと前、8世代くらい前はそう見える。君からくるエネルギーが僕に助けを求めてるんだよ」

関連キーワード

関連記事

トピックス

ゼンショーホールディングスが運営する「すき家」が問題の画像についてコメントした(時事通信フォト)
【「味噌汁にネズミの死骸」で新展開】すき家がネズミ混入を認めて謝罪「従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠った」 約2ヶ月にわたり非公表 昨年には大手製パン会社で混入の事例も
NEWSポストセブン
水原の収監後の生活はどうなるのか(AFLO、右は収監予定のターミナル・アイランド連邦矯正施設のHPより)
《水原一平被告の収監まで秒読み》移送予定刑務所は「深刻な老朽化」、セキュリティレベルは“下から2番目”「人種ごとにボスがいて…」 “良い子”にしていれば刑期短縮も
NEWSポストセブン
性被害により、バングラデシュの少女が8歳という幼さで亡くなった(地元メディアのFacebookより)
《バングラデシュ・少女殺害事件》「猿ぐつわをつけられ強制的に…」「義父の犯行を家族ぐるみで手助けした」 “性被害隠蔽殺人”も相次ぐ
NEWSポストセブン
眞子さんの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室眞子さんの“ゆったりすぎるコート”に「マタニティコーデ」を指摘する声も…皇室ジャーナリスト「ご懐妊でも公表しない可能性」
NEWSポストセブン
原宿駅を降りてすぐに見える「竹下通り」(時事通信フォト)
《潜入レポート》原宿・竹下通りの偽ブランド品販売店にキャッチ男性に誘われ入店 「売っているのは本物?偽物でしょう」と聞くと…キャッチ男性がとった行動
NEWSポストセブン
放送100年という記念の日に各局では、さまざまなジャンルの特番が放送される(写真/PIXTA)
《各局の現在地が鮮明に》“放送100年”の日に見えたフジテレビの危機 ブレないテレ東、“実より名を取る”テレ朝 
NEWSポストセブン
3月1日に亡くなったフリーアナウンサーのみのもんたさん
《みのもんたさんは焼き肉で…》“誤飲”の恐ろしさ「窒息事故発生件数が多い食品」と「事故が起きた場合に重症となる割合が高い食品」、まったく異なるそれぞれのトップ3
女性セブン
サインと写真撮影に応じ“神対応”のロバーツ監督
ドジャース・ロバーツ監督が訪れた六本木・超高級和食店での“神対応” 全員のサインと写真撮影に応じ、間違えてファンの車に乗ってしまう一幕も
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”女子ゴルフ選手を待ち受ける「罰金地獄」…「4人目」への波及も噂され周囲がハラハラ
週刊ポスト
大村崑さん、桂文枝師匠
春場所の溜席に合計268歳の好角家レジェンド集結!93歳・大村崑さんは「相撲中継のカット割りはわかっているので、映るタイミングで背筋を伸ばしてカメラ目線です」と語る
NEWSポストセブン
大谷翔平の第一号に米メディアが“疑惑の目”(時事通信、右はホームランボールをゲットした少年)
「普通にホームランだと思った」大谷翔平“疑惑の第1号”で記念ボールゲットの親子が語った「ビデオ判定時のスタンドの雰囲気」
NEWSポストセブン
水原一平(左、Aflo)と「親友」デビッド・フレッチャー(右、時事通信)
《大谷翔平のチームメイトに誘われて…》水原一平・元通訳が“ギャンブルに堕ちた瞬間”、エンゼルス時代の親友がアップした「チャリティー・ポーカー」投稿
NEWSポストセブン