東京五輪(1964年)をきっかけに、百棟を超える団地ができた足立区花畑地区は、明治時代に周辺の村と合併するまで「花又」という地名だった。「又」は河川の合流部を意味し、水害リスクの高さを意味する。
【ハザードマップのポイント3】「旧河道」に知らずに住む人々
古くは河川だった場所である「旧河道」は、地盤が軟弱で揺れやすい。さらに周辺の土地よりも標高が低いため浸水しやすく、水はけが悪い。足立区と埼玉県の境に流れる「毛長川」沿いには、旧河道の上に住宅が立ち並び、その危険性が心配される。
【ハザードマップのポイント4】荒川区はほとんど「元水田」
低地帯である荒川区は、荒川の氾濫による水害が危惧される一方で、荒川区役所周辺、尾久警察署周辺など「自然堤防」と呼ばれる微高地が存在する。昔は自然堤防の上を中心に集落があった。現在、住宅が並ぶ土地はほとんど元水田で、地盤の軟弱さが危惧される。
※女性セブン2020年2月13日号
東京23区の揺れやすいとされる地域