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胃カメラと大腸カメラ 「つらさ」と医師の技量の関係は

医師の腕前で検査の質は変わる(写真/AFLO)

 胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査には、オエッと感じる嘔吐反応や、お腹の張りといった苦しさが伴う。胃カメラがつらい理由について、マールクリニック横須賀院長の水野靖大医師はこう解説する。

「カメラが喉を通るときの苦しさ以外にも、胃の内壁の襞と襞の間に病変がないかどうかを見るためには、胃の中に空気を送り込んで膨らませ、襞の間を広げる必要があります。そうすればお腹が張り、当然苦しくなる。

 逆に、送気をしなければ苦しくはありませんが、そうすると見るべきところを見落としてしまう可能性がある。ですから、胃カメラに関しては、“苦しくない医師が上手い”とは言えないのです」

 一方、大腸カメラ(下部消化管内視鏡)に関しては、「胃カメラと比べてもつらいと感じる人が多い」(水野医師)なかで検査をする医師の技量によってつらさに大きな差が出るという。

「大腸カメラは肛門からカメラを挿入し、奥へ奥へと押し込んでいくので、カメラによって大腸が伸ばされ、患者さんはどうしても下腹部が苦しくなります。

 大腸の襞と襞の間を見落としがないようにチェックしながら、いかに大腸を引っ張らずにカメラを進めていくか。ここが医師の技量が問われるところです」(水野医師)

※週刊ポスト2020年3月20日号

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