とくに年齢制限はないので、何歳になっても専門医を名乗ることは可能で、運転免許のように高齢だからといって更新の際に条件が厳しくなるわけでもない。

「『臨床検査専門医』は、5年の更新のたびに活動実績を報告書にまとめて提出しなければなりませんが、大半の専門医資格は更新料さえ払えば済んでしまう。不祥事などを起こさないかぎり、資格が剥奪されることはありません。

 医師の世界ではその医師の名前、つまり実績で判断されて仕事の依頼がくる。上手いかヘタかを判断するなら、肩書きよりも検査の件数などの実績を見るべきです。最低でも毎年100件以上の検査を行なっていれば、ある程度、経験を重ねているといえるでしょう」(上医師)

 最近では、ホームページで年間の検査件数を公開している病院も多いので、参考にしたい。

「例えば内視鏡であれば、検査件数のほかにポリープの切除件数や大腸がんの剥離切除の件数などが確認できるところもあります。その際、単に総件数を見るだけでなく、診察科に何人の医師がいるのかを調べて件数をその人数で割る。もちろん医師によって件数に偏りがありますが、医師1人あたりの件数の目安にはなります」(村上氏)

 肩書きだけで医師を選んでしまわないことが重要となる。

※週刊ポスト2020年3月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

羽生結弦(時事通信フォト)
【羽生結弦「105日間の新婚生活」の真相】母親はお相手を“完無視”か、“追い出し部屋”と化していた愛の巣
女性セブン
騒動はどのような結末を迎えるのか(左から田中将大、安楽智大/時事通信フォト)
《楽天・安楽智大がパワハラで自由契約》田中将大にも波及するなか、スポーツ紙が削除していた「文言」
週刊ポスト
アン・シネ
日本ツアーにアン・シネが戻ってくる! QTはパンツスタイルも、来季は「膝上30センチのミニスカ」が復活濃厚
NEWSポストセブン
河村建夫・元官房長官が機密費に関して重大証言
【全文公開】河村建夫・元官房長官、馳浩氏の“機密費を五輪招致に使用”発言に重大証言 「ああいう形で大っぴらにするのはマズイ」
週刊ポスト
懸命なリハビリが続く西川史子
【全文公開】西川史子、今年6月に脳出血再発で懸命なリハビリの日々 父が語る現在の状態
女性セブン
麻生太郎内閣で官房長官を務めた河村建夫氏(時事通信フォト)
官房機密費問題で河村建夫・元官房長官が重大証言「馳浩氏は発言撤回すべきではなかった」「私のときは麻生首相から“あそこに渡してくれ”と指示があった」
週刊ポスト
永野の登場に泣き出すファンも多かった
永野芽郁の武道館イベント、坂口健太郎や斎藤工らがお忍び観覧 ビデオメッセージでは呼び捨て、兄妹みたいな“めいたろう”コンビ
女性セブン
羽生結弦(写真は2022年)
【ミニスカ、恋愛歴も】羽生結弦にとって想定外?「元妻Aさんの過去情報」も離婚理由になったか 
NEWSポストセブン
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
女性セブン
GACKT
《『翔んで埼玉』GACKTの高校時代》常連「餃子の王将」前で卒アル撮影、滋賀県人として過ごした知られざる姿「学ラン」「チャリ通」「いつも斜め45度」
NEWSポストセブン
羽生結弦
羽生結弦、離婚の真相 元妻にとって「想像とは異なる新婚生活」“アスリート妻”としての役割与えられなかったか
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 官房機密費「五輪招致に使った」衝撃証言ほか
「週刊ポスト」本日発売! 官房機密費「五輪招致に使った」衝撃証言ほか
NEWSポストセブン