チームの契約による制約に加え、高橋尚子や野口みずきが本人の足に合わせたオーダーメイドのシューズで五輪金メダリストとなった歴史もあり、女子のナイキ使用者は決して多くなかった。その流れが変わりつつある。
「年明けから女子の使用者が増えてきた。一山選手が大きなストライドで跳ねる走り方であることも、厚底に向いていたのではないか」(前出・酒井氏)
女子の代表3人のうち、MGC優勝者の前田穂南(23)が唯一アシックスを使っている。
「前田選手が所属する天満屋はアシックスと長い付き合いがある。慣れたシューズで本番も走るのでは」(前出・酒井氏)とみられるが、大舞台を前にそれぞれの決断が“脚光”を浴びている。
※週刊ポスト2020年3月27日号