ところが、感染拡大が進むと「世間でパンデミックと呼ばれるずっと前から、私はパンデミックであると感じていた」(3月17日)と変節し、「イースター(4月12日)までには国を再び開きたい」(3月24日)と自粛要請を緩和し、経済活動の再開に意欲を示した。だが、5日後には「単なる願望だった」と撤回、4月30日まで要請を延長することを発表した。
「トランプ大統領の言葉はデタラメのオンパレードですが、彼のコミュニケーションの特徴は、『人々が聞きたいことを言う』という点にあり、国民が不安ななかで、『心配ない、大丈夫だ』と断言する。秋の大統領選を控え、“トランプ支持層に安心感を与える”という意味で有効なのでしょう」(コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子氏)
※週刊ポスト2020年4月17日号