ライフ

【法律相談】副業先で事故 社員の損害を補償してもらえるか

副業を認める企業は増えている

 働き方改革の一環で、副業を認める流れが少しずつできつつあるが、副業先で事故が起きた場合、社員の損害をその副業先に補償してもらえるのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 管理職です。我が社も社員の副業を認める方向で動いています。もちろん会社の業務に支障がない副業が前提になります。懸念されるのは仕事の内容。例えば、食事の宅配サービス中に交通事故が起きたら、社員が働けなくなる分、社にも損害が生じます。その際、こちらの損害を副業先に請求できますか。

【回答】
 勤務時間以外は自由時間です。スポーツをしてもパチンコで遊んでも、何をしてもよいはずで、アルバイトをして文句をいわれる筋合いはありません。しかし、副業に精を出して本業が疎かになっては困るし、同業や取引先でアルバイトをされたら、企業秘密が漏れたり、利益相反行為をされることも心配です。そこで多くの会社では、就業規則で副業を禁じています。

 一方、厚労省は「働き方改革」の一環として、会社の従業員の副業や兼業の普及を促進しています。もっとも謳い文句の陰には、本業の賃金を抑える狙いが見え隠れしています。

 会社が副業を認める場合、前述のような懸念に対処すべく就業規則の変更など制度を整え、労働時間の管理、健康管理や安全管理などが必要になってきます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
今年は渋野日向子にとってパリ五輪以上に重要な局面が(Getty Images)
【女子ゴルフ・渋野日向子が迎える正念場】“パリ五輪より大事な戦い”に向けて“売れっ子”にコーチングを依頼
週刊ポスト
テレビ朝日に1977年に入社した南美希子さん(左)、2000年入社の石井希和アナ
元テレビ朝日・南美希子さん&石井希和さんが振り返る新人アナウンサー時代 「同期9人と過ごす楽しい毎日」「甲子園リポートの緊張感」
週刊ポスト
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン