◆婚活常連の女性はオンラインはせず

 私の周囲の婚活中の女性たちは、コロナ以前は毎週のように婚活パーティーに出向いていました。通えば通うほど運命の赤い糸の相手に出会う確率も高まるはずと信じ、真剣に挑んでいたのです。けれど、コロナ禍以降、オンライン婚活に場所を変えたという人はほとんどいません。「早くリアル婚活パーティーが再開されないと困る」とこぼしている状態です。

 実際、オンライン婚活の募集を見てみると、満員となった回はあまりありません。特に女性は、自分が婚活をしているという事実を知られることを恐れている人が多いため、PCの画面に自分の顔が映し出されることに抵抗を感じているようです。何らかの方法で録画や画面撮影をされ、それが流出してしまうと恥ずかしいのだとか。

◆オンラインでもリアルな対面求める男性陣

 私も、40代向けの個室系オンライン婚活パーティーにいくつか参加してみました。そして気づいたのですが、リアル婚活パーティーとは明らかにユーザー層が違うのです。「今まで婚活パーティーに参加する勇気がなかったけれど、オンライン版ができたので思い切って試してみました」と言っている人もいました。

 婚活パーティーでは、声が大きく快活な感じの男性が人気を集める傾向がありますが、私がオンライン婚活パーティーで遭遇したのは、もちろん快活に会話をリードする通常の婚活パーティーにいるような人もいましたが、それよりはおとなしめの男性が多め。リアルの場と違うタイプの男性と知り合えるのは、新鮮な体験でした。

「どんなことを話したらいいのかわからない。デートとかしてもらえるんですか?」と単刀直入に聞いてきた男性もいたり、「今度一緒に食事しませんか」と誘う男性もいたりと、男性陣は会うことにかなり意欲的な印象でした。

 おそらくですが、私も含め、女性のほうは当面オンラインのやり取りを続け、実際に会うかどうかはコロナが落ち着いてから考えたいという人が多いのでは。会うまでの男女のテンポのズレはあるかもしれません。

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