Q.独特の羽音がキライ!なんであんな音を出すの?
A.安心してください! 年を取ると聞こえづらくなる!
蚊の「プ~ン」という音は、羽を動かすときに出る音。通称“モスキート音”などと呼ばれる。「蚊が羽ばたく回数は1秒間に500~800回で、昆虫の中でもその速さはトップクラスを誇ります。そして1秒間に何回羽を羽ばたかせるかを表す『羽音周波数』は300~600Hz。人間には500Hzくらいから、耳に突き刺さるような高音に感じられるため、蚊の羽音は不快に感じられるのです」(白井さん)。
しかし、人間は年を取るに従いこの高周波数の音を聞き取りにくくなる。そのため、モスキート音は、20代前半までの若者にはよく聞こえるが、それ以上の年代の人には聞こえにくいとされる。
この習性を利用し、深夜に店の前などにたむろする若者たちにモスキート音を聞かせて退散させる機械「モスキート」が2005年にイギリスで開発された。日本でも深夜営業の商業施設などで導入が進んでいる。
Q.蚊って何種類いるの?
A.日本には約100種世界では3000種類以上
「世界には3000種以上の蚊がいますが、日本に生息する蚊は約100種類。その中で実際に血を吸う蚊は約30種類です。身近にいる蚊の代表例は、ヒトスジシマカとアカイエカですが、ほかにも、地下鉄や地下の排水がたまった場所などに生息する『チカイエカ』、ヒトスジシマカより一回り大きく攻撃的で、ジーンズの上からでも血を吸う『オオクロヤブカ』などが知られています」(渡辺さん)
Q.蚊に刺されたとき、痛くないのはなぜ?
A.「蚊に刺されても痛くない理由は、蚊の針は予防接種などで使われる注射針よりずっと細く、通常の針の10分の1ほど。そのため、人の皮膚に点在する、痛みを感じる神経“痛点”に当たらないことが多いからです」(白井さん)
※女性セブン2020年7月9日号