オンライン授業を受ける同志社大学の学生。秋学期以降は対面授業を段階的に再開する方針(時事通信フォト)
◆切実に必要なのは友達
保護者としては、異例の事態のなか、素早くオンライン授業の体制を整え講義を始めてくださった大学にはとても感謝している。そして感染拡大を防ぐために、今は通学できないのも仕方がないことだと思っている。何千人も学生がいるような大学で、ひとり感染者が出るたびに休校して消毒しなくてはならないということになったら、対面授業の継続はかなり難しいだろうからだ。
息子はすでに大学に友達が大勢いるので、活発にLINEなどを交わし、楽しそうにオンライン飲み会もしている。けれど友達がいない娘はかなり寂しそうだし不安げだ。彼女には授業の情報交換をする仲間もいないし何かと教えてくれる先輩もいない。他の大学の学生にも聞いてみたけれど、オンラインで行われるのは授業のみで、学生同士の交流会や先生との懇親会が企画されることはあまりないようだ。
京都芸術大学では新1年生の有志11人が完全リモート制作でアニメーション作品を共同制作し、発表していた。大学が主催したオンラインお茶会で知り合ったのだという。
もしかしたら娘の大学でもそうしたイベントが開催されていて、娘が気づいていないだけなのかもしれないし、自力でSNSなどで友達を探すべきとも思うけれど、親としては、いつもひとりぽつんと部屋で授業を受けている娘がどうにも不憫である。
もし可能ならば学生や先生との定期的なオンライン交流会の機会をご検討いただけたら大変ありがたいと思うこの頃だ。