もちろん、テレビに出演した経験があるYouTuberはフワちゃんの他にも数多く存在する。しかし彼女はもともとタレント養成所でお笑いを学んだ芸人でもあり、この点が他のYouTuberとは一線を画したユニークな強みになっている。

「彼女には芸人という肩書もあるため、ほかの若手芸人と横並びでひな壇に座ることもできるし、意外と空気が読める一面もあります。そういうところも起用する側にしてみれば使い勝手がいいのでしょう。

 特に、コロナ禍の中でリモート収録が増えてからは、1人でカメラや撮影機材を使いこなし、しっかりした撮影や収録ができるフワちゃんは、制作スタッフの手がかからないのでますます重宝されています。今後もしばらく仕事が絶えることはなさそうです」(ラリー遠田氏)

 今年は新型コロナウイルスの影響により従来と同じようなテレビ収録が難しい状況が続いているものの、この災難もフワちゃんにとってはYouTuberとしての強みを発揮する機会となったようだ。YouTuber芸人としてお笑いの世界に新たな流れを持ち込んだ彼女の活躍は、テレビを主軸とした業界の常識を塗り替えていくことになるのかもしれない。

●取材・文/細田成嗣(HEW)

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