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【アメリカ発】コロナ禍で「脱中国」はどこまで進むか

製造業の業績は回復基調にあるものの(AFP=時事)

 これまで中国は世界で最高の条件を備えていた。先進国の大手企業は、製造業の多くをこの共産主義国に移転し、結果として技術を奪われた。すべて最大の利益をあげる目的で行われたことだが、それによって中国は驚異的な成長を遂げ、多くの地域で独占的な地位を築いたのである。それがコロナ問題で巻き戻されている。いくら中国が「幸せなパンダの顔」を見せても、これまでのようなダイナミックな成長は難しくなるだろう。

 中国では知識人でも古い言い伝えを大事にする人が多い。中国の暦では、2020年は「庚子(かのえね)」に当たる。この年には中国は大きな厄災に見舞われるジンクスがある。1840年にはアヘン戦争が勃発し、1900年は北清事変の年である。その次の1960年は、毛沢東の「大躍進政策」の失敗で数千万人が餓死するという悲劇のさなかだった。

 コロナ禍に見舞われた2020年も、星の巡りは中国に有利ではないようだ。コロナにとどまらない中国のリスクに世界が気づき始めたことで、すでに注目は、中国が現在の高い地位から転落するかどうかではなく、どこまで落ち込むかに移っている。

(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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