国内

神戸山口組の“最大派閥”が分裂、山健組緊迫の幹部会と今後

六代目山口組・司忍組長(時事通信フォト)

 六代目山口組と抗争中の神戸山口組が揺れている。最大派閥である山健組が真っ二つに割れ、トップが半数の直参組長を連れて離脱したのだからただ事ではない。

 五代目山健組の中田浩司組長は現在、六代目山口組の中核組織・弘道会傘下組員を銃撃したとして、起訴・勾留されている。山健組分裂はこの中田組長と、山健組の先代であり、神戸山口組の現トップ・井上邦雄組長の軋轢が原因とされる。

「山健組は神戸山口組に高額の上納金を納めていて、かなりの額が井上組長の懐に入る。今年1月の特定抗争指定に加え、新型コロナで身動きが取れなかったため、中田組長は会費減額を打診したが、井上組長が承諾しなかった」(警察関係者)

 7月22日に開かれた山健組の幹部会は紛糾した。前回の幹部会で中田組長の意思確認のため、全直参が手紙を送ったが、「神戸山口組から離脱する」という中田組長の意志が変わらないことが弁護士を通じて伝えられた。

 中田組長につくか、井上組長につくか。欠席者に加え、退席者も出たが、最終的に50人弱の直参のうち、20人以上が離脱に賛同したとみられる。離脱派も残留派もそのまま五代目山健組を名乗ることになり、山口組同様、2つの山健組が存在し、互いに正統性を主張し合うことになる。警察は中田派は神戸山口組とは対立せず独立団体となるとみているが、井上組長は中田組長に「絶縁」や「破門」といった処分を決めておらず(7月30日時点)、動向に注目が集まる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

主演映画『碁盤斬り』で時代劇に挑戦
【主演映画『碁盤斬り』で武士役】草なぎ剛、“笠”が似合うと自画自賛「江戸時代に生まれていたら、もっと人気が出たんじゃないかな」
女性セブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
退職した尾車親方(元大関・琴風)
尾車親方、相撲協会“電撃退職”のウラで何が…「佐渡ヶ嶽理事長」誕生を目指して影響力残す狙いか
週刊ポスト
2005年にテレビ東京に入社した亀井京子アナ
元テレビ東京・亀井京子アナが振り返る“入社1年目” 初担当番組のプレッシャーで収録後に毎回号泣、支えてくれたみのもんたへの感謝
週刊ポスト
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン