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中日がセ・リーグ唯一の観客3000人台 ファン離れの要因は

上限5000人の有観客試合でも、チームによって観客動員数に差が(ナゴヤドーム。時事通信フォト)

 新型コロナウイルスの影響で、例年より3か月遅れで開幕したプロ野球。当初は無観客試合を行なっていたが、7月10日から5000人を上限に開催し、1か月が過ぎた。どの球場も9割前後、4000人台の集客となっているが、中日はセ・リーグの中で唯一、3000人台を記録している(8月16日現在)。7月14日からのDeNA戦(ナゴヤドーム)は3660人、3698人、3805人だった。野球担当記者が話す。

「日本ハムが札幌ドームで1000人台(7月30日木曜)を記録しているように、パ・リーグは4000人台にならない試合も珍しくありません。しかし、セ・リーグはどの球場も上限近く入っていますし、広島はマツダスタジアムで上限の5000人の試合もありました。平日とはいえ、ドーム球場で天候にも左右されない中日の3000人台の日は目立ちますね」(以下同)

 中日は1950年の2リーグ分裂以降の60年でAクラス44回、Bクラス16回。7割以上の確率で、3位以内に入る安定的な強さを誇る球団だった。だが、2010年から落合博満監督で2連覇し、2012年の高木守道監督で2位になった後は、2013年から7年連続でBクラスに落ち込んでいる。しかも、2015年以降は全て5位以下に終わっている。

「落合監督は『勝つことが最大のファンサービス』を信条に、マスコミにケガ人の詳細な情報も流さなかったし、ファンへのわかりやすいアピールはうまくなかった。しかし、8年で優勝4回、日本一1回と歴代の中日監督で1番の成績を残した。その間、年間の観客動員数は210万~240万台で、毎年リーグ3位でした。

 落合監督で優勝した年を比較すると、1年目の2004年は233万500人、3年目の2006年は239万8698人、7年目の2010年は219万3124人、最終年は214万3963人。徐々に減っていたことは間違いない。ただし、これだけを比較して『同じ優勝なのに観客が減っている。落合監督では観客を呼べない』と判断するのは無理があったと言わざるを得ません」

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