ギャンブラーの誤謬には要注意!
このような話をすると、「そろそろ、1等が出そうだ」という感じがしてこないだろうか。しかし、ここで1つ注意しておかなければならない有名な話がある。「ギャンブラーの誤謬」だ。
コイン投げで「表が出たら勝ち」「裏が出たら負け」というギャンブルを何回も繰り返すとする。裏が続いて負けが込んでくると、プレーヤーは「そろそろ表が出そうだ」という感じがしてくる。そして、ますますこのギャンブルにのめり込んでしまう。ところが、冷静に考えてみれば、コインで表が出る確率は、常に2分の1だ。過去に裏が出続けていたとしても、次回に表の出る確率が上がるわけではない。
この話は、MEGA BIGにもあてはまる。これまでに1等が一度も出ていないからといって、次回の1等の当せん確率が上がるわけではない。1等の当せん確率は、平均的に0.000006%(=1677万7216分の1)のままで、変わっていない。
変わっているのは、キャリーオーバー(当せん金の繰越額)の額だ。MEGA BIGは1等が出ていないため、キャリーオーバーが積み上がっている。現在、その額は20億円に達している。1等当せんに対する人々の期待が高まっている表れといえるだろう。
人々の期待という点では、MEGA BIGを含めて、すべてのくじで1つはっきりしていることがある。「買わなければ、絶対に当たらない」ということだ。くじのワクワク感を味わうためには、くじを買うしかない。
冷静にギャンブラーの誤謬の話を踏まえつつ、くじを買って次節のサッカーの試合と、MEGA BIGの結果をワクワクしながら見てみる。これがウィズコロナでの新しいスポーツ観戦のあり方なのかもしれないと思われるが、いかがだろうか。