国内

高校受験 戸山、日比谷、湘南など難関公立が一層狭き門に

コロナ不況もあり、公立受験に絞る家庭も増えそう(写真はイメージ)

コロナ不況もあり、公立受験に絞る家庭も増えそう(写真はイメージ)

 高校受験はここ数年、公立より私立を受験する生徒の増加が目立ったが、来年は一転、コロナ不況により公立高校の志望者が再び伸びると予想されている。では、狭き門となりそうな人気の難関公立校はどこなのか──。安田教育研究所の安田理氏がレポートする。

 * * *
 公立高校の話に入る前に、なぜ近年私立高校が人気だったのか、その理由について触れておこう。

 まずは、国の就学支援金の拡大(年収910万円未満の世帯にまで広がる)に加え、都県ごとの授業料助成金が上乗せになり、公立高校との学費の差が縮小したことが大きい。

 次に、地方創生政策の一環で都内の私立大学の定員厳守が求められ、有力私立大学の入試が軒並み難しくなったことで有名私大の付属校を志望する人が増えたことが挙げられる。

 3番目はこれとも関連するが、いつまでも安定した仕組みにならない大学入試の対策には、やはり私立高校のほうが一生懸命取り組んでくれそうだというイメージがあること。以上のようなことが私立志向の背景にはあった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、様々な業種が影響を受け、倒産、失業、給与削減……と不安は募るばかり。いつになったら好転するのか、先行きも見通せない状況である。

 国や自治体の支援はあくまで「授業料無償化」であって「学費無償化」ではない。私立に進めば制服代、海外研修費用、部活費用もよりかかる。経済的理由で公立に絞らざるをえない家庭も多くなる。

 また、公立高校のトップ校が大学合格実績を伸ばしていることから、学力上位層における公立志向に拍車がかかることも十分に予想される。

 いまだに模擬試験の会場実施ができない状況なので、具体的な志望者数などの数値は得られていないが、ここで首都圏の1都3県についてどの公立高校が人気になりそうか予想してみよう。

関連記事

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト