千葉/入試改革で上位校合格のチャンス?
千葉の公立高校入試は2021年度から入試機会が一本化される。2020年度までは前期選抜・後期選抜と2回行われていたものが1回になる。
他県で同様な入試改革が行われた場合のケースを振り返ってみると、前年までの入試結果が通用しないので私立に流れる傾向にある。千葉の場合は東京・神奈川と異なり、ほとんどの高校が高校募集をしている(東邦大付属東邦のみが募集せず)。
例えば、「渋谷教育幕張」「市川」「昭和学院秀英」「芝浦工大柏」「専修大松戸」「麗澤」など、みな門戸を開いているので、私立に流れる可能性は十分ある。逆にいえば公立の上位校に合格するチャンスが生まれるということだ。
千葉の前期(前期が募集人員も多くメイン)の受験者数ランキングを見ると、2020年度のベスト5は「幕張総合」「県立船橋」「津田沼」「柏南」「小金」となっている。「幕張総合」「小金」は総合学科だ。東京・神奈川のように難関校が並ばないのは、「県立船橋」とともに公立御三家とされる「県立千葉」「東葛飾」は併設中学があるので募集人員が小さいことによる。
そこで実倍率に注目すると、上位5位は「県立船橋」「津田沼」「東葛飾」「柏の葉」「県立千葉」である。やはり実倍率的には狭き門である。1回になってもこうした学校が相変わらず狭き門であることは変わらないのではないか。また、ここまで校名が出ていない中では、「千葉東」「佐倉」が難関大学への実績が上昇しており難化しそうである。