BCリーグの選手たちに期待を寄せる
6月20日に開幕したBCリーグだが、2か月以上が過ぎてなお、BC神奈川では有観客での試合は球場を限定しての開催にとどまっている。それでも選手たちのモチベーションは高いと語る。
「チーム創設1年目で手探りの部分はありますが、優勝と育成の両方追い求めたい。投手も先発、中継ぎ、抑えと個々の特性を踏まえながらイメージを描いています。エースの前田(大佳)はNPBで通用する能力を持った投手です。乾(真大)と共に先発の軸になってもらいたい。中継ぎの伊藤(克)も右のオーバースローでキレのある球を投げて面白いし、左の若野(愛矢世)、竹崎(真太郎)も自分がトライアウトを見て獲得した投手なので期待しています」
鈴木監督の思いは選手に伝わっている。開幕投手を務めた前田は「監督には練習試合で打たれても、その結果だけ見ずに『原因はわかっているだろ?』と声を掛けられる。感情的に怒られることがなく、任せられているという信頼を感じます。優勝してNPBに行って恩返ししたいという思いでやっています」と目を輝かせた。
独立リーグに新しい風を吹かせられるか。神奈川フューチャードリームスの大きな挑戦が始まる。
■取材・文/平尾類(フリーライター)