国内

筋書きが雑すぎる自民党総裁選 出るのはため息ばかり

自民党総裁選、出るのはため息と「どうせ」ばかり?(時事通信フォト)

 さまざまな体験取材でおなじみの“オバ記者“ことライター・野原広子(63才)が、気になる時事問題にゆるくツッコミを入れる! 今回のテーマは「自民党総裁選」です。

 * * *
 今回の総理大臣交代劇だけど、茶番にしても、筋書きが雑すぎない? 新総理が決まる前にこの原稿を書いているんだけど、決まる前から国民がシラけているのがよくわかる。

「どうせ、決まってんでしょ」「どうせ、何も変わらないわよ」「どうせ、みんなウヤムヤでしょ」。私の周囲のアラ還のおばちゃん仲間は、口を開けば「どうせ」ばかり。モリカケ、桜、資料の改竄、立て続けに辞任した法務大臣の任命責任……たくさんあった“疑惑の詰め合わせセット”を私ら国民は、みんななかったことにしろって? もう、どんだけよ。

 布マスクにしても、いきなりの一斉休校にしても、Go Toにしても、国民や有識者の反対を押し切って進めたら、案の定ヒドい結果になって、でもその責任は誰もとらない。官邸の“知恵者”があれこれ筋書きを書いてるんだろうけど、私ら、国民をナメてんの? 1クールももたないドラマに大金つぎこんで……民間会社なら責任者が更迭されてるって。

 次の総理に何も期待してないけど、でも、安倍晋三氏を評して、「戦後もっとも優秀な総理大臣」という声も私の耳に入ってくるのよ。アベノミクスで一時的にせよ雇用が増えただの、良好な日米関係を復活させただの。なかでも多くの安倍ファンのおばちゃんたちが口々に言うのは「見た目」。「トランプやプーチンと並んで見劣りがしない日本の政治家って、ほかに誰がいる?」って。

 友人のK子(62才)いわく、

「総理大臣って日本の顔だよ。世界に配信されるんだよ。その点、アベは合格点だったと思う。そこだけは評価できる。で、次の総理はどうよ? 他国のトップと並んだときに貧相な感じがしないか、どうしたって気になっちゃう。そりゃ、背格好は生まれついてのものだから仕方ないけど……やっぱ、雰囲気ってあるじゃない。見た目だけで他国にナメられたり、呑まれたりするのはイヤだな」

「いやいや、立場が人を作るっていうじゃないの。新しい総理も、これからだんだんと“いい顔”になるかもよ」と反論したものの、「期待できない」とバッサリ。加えて、

「新総理大臣の夫人も気になる。ファーストレディーたる雰囲気を持っているかどうか。誰かさんみたいに、世間を攪乱しまくるワーストレディーだったら、目も当てられない」

 とも。また、有名私大の法学部を卒業して半官半民の団体職員をしているT代(55才)は、こんなことを言っていた。

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン