おおた氏の新著では、宏池会所属の谷垣氏が他派閥の橋本氏(経世会)や与謝野氏(志帥会→無派閥)と交流があったというエピソードを明かしている。
ただ、その麻布OBも現職国会議員を見渡すと“総理候補”は見当たらない。その一方で今回、総理の椅子に座る菅氏は秋田県立湯沢高校の卒業生。総裁選の当日、湯沢市内のホテルには地元後援会員とともに、湯沢高校時代の同級生らが集まり、菅氏が同校OB初の総理大臣となることが決定づけられた瞬間には万歳三唱が沸き起こった。政界を「高校人脈」という観点から紐解いていくのも、また興味深い。