芸能

『金曜日の妻たちへ』シリーズ通してテーマは「女性の自立」

いしだあゆみが熱演した女性像とは

 放送日の金曜夜10時には、主婦が電話に出ない──とまでいわれ、“不倫ドラマ”の代名詞にもなった伝説のドラマシリーズ『金曜日の妻たちへ』(TBS系)。あれから約40年、シリーズすべての脚本を手掛けた鎌田敏夫さんが同作について語る。

『金曜日の妻たちへ』(以下、「金妻」)は3シリーズまであり、いずれも30代から40代の夫婦を主人公に、彼らの友情や恋愛を描いている。

 1作目は「夫婦の友情」をテーマに、そして2作目は「既婚女性のセックス観」を、3作目は、道ならぬ恋に惑う男女を描いたイギリスの恋愛映画『逢びき』にちなみ、真面目な女性が既婚者との恋に落ちていく物語が描かれた。

 初めからシリーズ化する予定はなく、1作目の反響を踏まえて続編が決定していったという。とはいえ、「同じものを書いてもつまらない」という脚本家・鎌田敏夫さんの提案で、メインタイトルだけは同一だが、物語も設定も、まったく別のものとして制作された。

 しかし、いずれの作品にもいえることは、37年前の作品であるにもかかわらず、いま見てもまったく古さが感じられず、むしろ、いまだからこそ、より共感できる点が多いということだ。いま見ても新しい──なぜそう感じられるのか。それは鎌田さんが、3作品に共通して込めたメッセージが、いまもって私たちの課題になっているからだろう。

「ぼくは、このシリーズを通して、“女性も個人の思いで生きてほしい”というメッセージを伝えたかったんです」(鎌田さん・以下同)

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン