ヒロシのYouTubeチャンネルは大人気に(YouTubeより)
「焚火会」と称するそのグループでは、同じ場所でキャンプはするものの、自分のことは自分でやって、各自勝手に楽しむのだという。暗闇が怖くても、獣に襲われても、周りに仲間がいれば助け合えるし、心強い。
人づきあいを手放したら、人が集まってきたのだから不思議だ。
「食」と「住」をすべてひとりでまかなうソロキャンプは、自分の人生そのものだと、ヒロシは続ける。
「ひとりで自由に生きていれば、人に気を使わなくても済むけれど、だからといって気楽ではありません。ひとりの自由を押し通すためには、面倒なことをたくさんクリアしないといけない。
ぼくの場合、ソロキャンプを楽しむために山林を買いましたが、そのためにはもちろん、お金をためないといけませんでしたし、今後は山林の手入れも自分でしないとならない。やりたいことをやって生きる方が本当は大変なんですよね。ぼく自身、いまはその作業の最中。そうやって生き続けられればいいかなと思っています」
何事も自分でどうにかしていこうという思いで生きていれば、ひとりでいようと老後の不安はなくなるのかもしれない。
※女性セブン2020年10月8日号