父は地元の名士だった(共同通信社)
菅首相の生い立ちを徹底取材した森さんが言う。
「確かに実家は農家でしたが、菅さんのお父さんの和三郎さんは、『ニューワサ』という品種改良したいちごを開発したアイディアマン。かつ、菅さんが高校1年生の頃から4期16年にわたって雄勝町の町議を務めた地元の名士です。しかも、農業で大成功を収めるまでは満鉄(南満州鉄道)のエリート職員でした。
幼少時代の菅さんは裕福な暮らしで、当時子供には高額だった月刊のまんが雑誌を定期購読して友達に貸したり、親に釣竿を買ってもらったりしていたほど。友達からうらやましがられる存在でした」
“すがちゃんは、貧しさから這い上がった苦労人で、庶民派の総理大臣”──菅首相が全面に打ち出すこのイメージは、どうやら正しいとは言いがたいようだ。
※女性セブン2020年10月15日号