初対面の夜にプロポーズ、翌日婚姻届け提出
その後2人は1か月ほどのオンライン交際を経て、6月に初めて対面した。
アヤコ:私が熊本まで会いに行きました。初対面で少し緊張しましたが、これまで毎日オンラインで顔を合わせていたからか初めて会った気がせず、違和感も全くありませんでした。
カズノリ:ぼくも全く同じです。毎日顔を見て話して、お互いの生活もさらけ出していたので、初めて実際に会った時、あらためて「この人しかいない」と自然に思えました。
驚きなのは、カズノリさんが会ったその日にプロポーズしたこと。
アヤコ:夜になって、「私たちが出会ったオンライン婚活を運営する会社が、近くのチャペルでイベントをやっているから見学に行こう」とカズノリさんが言うので2人で行きました。到着して、彼がお手洗いに行くというので待っていると、会社の代表のかたが現れて、一緒にチャペルに行くことに。扉を開けると、お手洗いに行ったはずの彼が祭壇に立っていたんです。
何が起きているのかよく分からないうちに、彼が「絶対幸せにしますとは誓えないけど、幸せにする努力をし続けずことを誓います」とプロポーズしてくれて。頭は混乱していましたが、その場で「よろしくお願いします」と伝えていました(笑い)。結婚前提のお付き合いだったとはいえ、この日は実際に会うだけのつもりだったので本当に驚きました。
カズノリ:チャペルでプロポーズすることは事前に決めていましたし、もともと95%プロポーズするつもりでした。この1か月、毎日顔を見て結婚前提で話もしていましたし。何か決め手があってプロポーズしたというよりも、1か月温めていたことをしただけ。それまで一緒にオンライン飲み会をしていたメンバーもオンラインで集まってくれていて、プロポーズを受けてくれた後サプライズでお祝いして頂きました」
周りの協力もあり、あれよあれよという間に結婚が決まった2人。だが、さらに驚きなのは、その翌日に婚姻届まで出してしまったことだ。
アヤコ:プロポーズの夜、彼と話していたら、明日は新しいことを始めるのに最適と言われる「一粒万倍日」と「天赦日」が2つ重なる縁起の良い日だってことが分かって。そんなに良い日なら、明日籍を入れるしかないよね、という流れになって、届けを出そうということになったんです。
翌日、印鑑をドン・キホーテで作って、区役所のホームページにあったくまモンの「ご当地婚姻届け」をダウンロードして、急遽オンライン婚活の運営会社の方々に証人になってもらって…と本当にバタバタでした(笑い)。戸籍だけ揃わなかったのですが、幸い後日郵送すれば受理してもらえるとのことでした。届けを出し終わったのは、夜9時頃だったと思います。それぞれの両親にも急いで電話で報告しました。うちの親は、突然のことで父が固まっていましたが、彼と電話で話した後に、「アヤコが好きなら良いんじゃないの」と言ってくれ、お許しをもらいました。
入籍から4か月近くが経ったが、「妻」、「夫」とはにかみながら呼び合う2人は初々しい印象だ。それもそのはず、実は、2人はまだ一緒に生活しておらず、会ったのはまだ2回だけという。